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美容外科はコワい?

今月は美容外科に興味はあるけど、ちょっとコワイと思っている人のために解説します

●簡単な手術?
 患者さんから「この手術は簡単ですか?」、「ホクロは簡単に取れますか?」、「二重は簡単にできますか?」という質問を受けることがあります。確かに二重埋没法などは簡単な手術と思われがちです。しかし二重をつくる前に埋没法で二重になれる目なのか、取れてしまう心配はないのかなど経験を積んだ医師にしっかり診察してもらうことが大切です。埋没法には向かない目もあります。もし二重埋没法の手術をするとしても、仕事は何日間休めるのか?腫れの程度はどの位か?など十分に納得するまで話し合ってから決める必要があります。施術する際も0.1mmまで正確に測定してラインをきめるなど、実に精密な作業が要求されます。手術自体は短時間でも医師の技術力によって、腫れてしまったり希望がかなわない可能性もあります。
 ホクロを取る手術はホクロが悪性の可能性はないかを見極め、ホクロの部位や大きさ・もりあがり・色の濃さなどを正確に診断して手術をする必要があります。専門の知識があまりない医師が手術を行うと、「黒いホクロを取って赤いキズとキズの中に黒い点々が残った」という悲惨な結果になることもあります。
 しっかり経験と実績を積んだ医師が行うと簡単そうに見える手術でも奥が深いもので、どんな症状でも手術する医師によって結果は大きく違ってくる場合があります。医師を選ぶ時によく検討しないと最善の結果は得られません。

●手術の痛み?
 歯医者さんに行った時に麻酔をしますね。美容外科の麻酔も基本的に歯医者さんと同じ麻酔薬(キシロカインといいます)を使用します。麻酔薬の量や注射の仕方で痛みは違います。針を刺す前に麻酔のテープを貼って痛みを少なくすることもできます。局所麻酔の他に静脈麻酔や全身麻酔があります。全身麻酔のためには麻酔器やモニターなどの医療機器が必要になります。これらの機器はとても高価で使いこなすにはトレーニングが必要なため美容外科によっては設備のない施設もあります。痛みが少なく安全性の高い手術を受けるには設備が整った施設を選ぶ必要があります。

●手術の合併症
 院内感染という言葉をお聞きになったことがあると思います。大きな病院で抵抗力が弱った患者さんがかかることが多い病気です。美容外科で院内感染にかかったというのはあまり聞いたことがないかも知れませんが、医療事故の報告はあります。手術には滅菌といって器械や布を完全に無菌状態にする必要があります。高圧蒸気滅菌器・ガス滅菌器などの設備が必要です。残念なことですが一部の美容外科ではこの滅菌・消毒が不完全で脂肪吸引や豊胸術の後に重篤な感染症を起こした例も報告されています。滅菌設備などをしっかり備えていて院内感染対策も行なっているクリニックを選ぶことが大切です。

●リスク
 どんな手術や処置にもリスクは伴います。飛行機を安全に運航するためにはパイロットの腕も機体の整備も必要ですね。美容外科も医師の経験や技量の他に医療機器が整っていることが必要です。万一ショック等が起こった際にも適切な処置ができることが大切です。

●美容外科はコワイ?
 ここまでの解説で美容外科は怖くてかかれないと思われた人もいるかと思います。確かに私から見てもコワイ美容外科はあります。一般の人が美容外科を選ぶ時、他科のように口コミや評判では判断できないところに難しさがあります。広告だけでは判断できないところが難しいのです。ここでは名前はいえませんが「あそこだけは行かないでほしい」というクリニックもあります(美容外科医の間では有名な話しです)。

●美容外科の選び方
 美容外科はとても繊細な技術です。どんなに技術的に優れていても患者さんと相性が合わなければ良い結果は得られません。まず、クリニック電話で相談をして、自分で足を運んで直接医師に会い、「この先生なら任せても大丈夫」と思ったところで手術を受けるのが良いと思います。美容外科を受診するには、良いクリニックで相性が合う医師に手術してもらうことが1番です。

 

札幌美容形成外科 本間 賢一 院長

PROFILE
医学博士・日本形成外科学会専門医・日本美容外科学会正会員・日本熱傷学会専門医
1980年3月札幌医大卒業、北大医学部形成外科、釧路労災病院形成外科医長、函館中央病院形成外科医長、市立札幌病院皮膚科形成外来、帯広厚生病院形成外科部長、札幌中央形成外科副院長、札幌医大形成外科講師、中央クリニック札幌院院長、2004年札幌美容形成外科開設
 

札幌美容形成外科

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